どーもマロでやんす(●´ϖ`●)
本日は「ポルターガイスト」でございます。
【あらすじ】
郊外にある格安物件の一軒家に引っ越してきた、ボーウェン一家。
新たな生活をスタートさせるが、子供たちは次第に家の中で不気味な雰囲気や現象を目の当たりにする。
そして徐々に怪奇現象がエスカレートしていく中、とうとう幼いマディソンが霊に連れ去られてしまう。
娘を取り戻すために霊媒師に助けを求めた一家は決死の戦いを始めるが・・・
1982年公開、制作・脚本スティーブン・スピルバーグ。
監督はトビー・フーパーという異色コンビで撮影された「ポルターガイスト」
今作はその「ポルターガイスト」を制作・脚本サム・ライミでリメイクした作品となっております。
僕は基本的にDVDやBlu-rayなどを買うことがほとんどないんですが、「ポルターガイスト」と「霊幻道士」だけは全シリーズ持っているほど愛しているのです。
そんな映画のリメイクということなんで少々厳しめに鑑賞。
オリジナルはスピルバーグ節炸裂のファンタジックでSFチックでどことなく夢があるような温かさ。
そこにちょっとしたエッセンスとしてトビー・フーパーのホラー演出が混ざり合い不思議な感覚になる。
何よりも頭に焼き付くのはキャルアンことヘザー・オルークに、ぽっちゃり霊媒師のタンジーナことゼルダ・ルビンスタイン。
残念ながらどちらも亡くなっていますが、この2人が演じるキャラクターあってこその「ポルターガイスト」
今作では基本的な流れは同様なものの、液晶テレビやドローン、スマホなど現代要素を加え、霊媒師を男になど、多少の変更点があります。
父親のエリック役にはサム・ロックウェル。
安定の演技力で、安心して家族を見守れます。
そしてオリジナルではヘザー・オルークに持って行かれ気味だった兄弟たち。
キャロルアンポジションのマディソンが重要な人物となるのは変わりませんが、弟のグリフィンにも大きくスポットが当たったことでキャラクターの格差が少なくなった。
演出は、制作とは言ってもサム・ライミ臭がプンプンする。
後ろからちょくちょく指示を出していたとしか思えないほどサム・ライミ。
故にオリジナルよりもホラー感がぐんっと強くなった。
代表的なシーンで木に襲われるシーンとピエロのシーンがありますが、特にホラー感が増していたせいで子供には
ただただ恐いシーンになっていたので笑いました
ホラーな前半からタンジーナの役回りで霊媒師のキャリガンが登場し、ファンタジックな後半に移り変わる。
性別もルックスも全く異なるキャリガン。
あえて挑戦的でもある設定の変更にドキドキしましたが、十分に愛着の持てるキャラクター。
そのキャリガンと共に、あちらの世界からマディソンを連れ戻す。
こちらも非常に重要なシーン。
オリジナルとほぼ同様の展開の中に、ドローンであちらの世界を鮮明に写しだしたり、あちらの世界と現実世界が隣り合わせだということを表現したりと、今だからこその演出を入れながらもポイントは押さえている。
リメイクや実写はオリジナルを超えるのが目標とかいう戯言のために、ご都合主義の設定変更やストーリーの破綻で失敗する。
そもそもオリジナルを超えることはほぼ不可能の領域だし、誰もそんなこと望んでいない。
だから必要のないことはしないでほしい。
今回のリメイクはラストの地面から死体ドーン、お家爆発ドーンを含め、オリジナルのシーンを必要以上に壊さないでいてくれることが嬉しい。
何よりも製作者側からオリジナルへの愛を感じられる作品だったので十分満足です。
まぁ少々急ぎ足になってしまったことや、誰にでも観やすくなった分独特のクセのようなものが薄くなったなど点はありましたが、近年のリメイクの中では「ヒルズ・ハブ・アイズ」「死霊のはらわた」に続いて良作ではなかろうか。
★★★★☆
できればオリジナルを観てからリメイク版を観るべし!という感じですね。
両成敗でいいんじゃない!
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