元AKB、板野友美主演の新作ホラー「のぞきめ」
久しぶりに映画館まで観賞しに行って参りました。

先日、ぱるる主演の「劇場霊」で失笑してしまったばかり・・・
板野友美の演技はもう気にしないでおこうと心に決めて観に行ったつもりが






















やっぱ無理だった

















演技が下手だということはもうしょうがないことだと思います。
ぱるるは同じ顔、板野友美はどんな顔をしても不自然なアヒル口だし。
しかし、ホラーに大事な要素の一つとして「叫び声」というものがあります。


これは「恐怖」を感じさせたり、「不安」を抱かせる、ホラーでは必要不可欠なもの。
特に日本のホラーでは直接的に霊を映さず、役者の叫び声と表情だけでどれだけ恐ろしい者が見えているかを想像させるというシーンも多いため重要です。
なぜかそういうシーンだけ異様に上手いアイドルもたまに見かけます。




















私生活で何かあったのでしょうか？













板野友美の場合、この「叫び声」が非常に不愉快だった。
「きゃあー！」だったり「ぎゃあー！」だったり様々なパターンがあるなかで

















「ピギャァァァァアアアアアアア！！！」は初めて聞いた















爆笑で塩バターのポップコーンが凄くもったいないことになりました。
ホラーのオファーはもうありえないな・・・


誰もが感じたことのある、一人でいる時やお風呂場などで感じる視線。
これでもかというほどこの題材で映像作品が作られてきました。
正直目新しいものではありませんが、若い人でも共感しやすい題材なので「着信アリ」のような立ち位置のホラー映画を期待していきましたが、残念な出来に。


特にのぞきめに覗かれる演出をCG全開で表現されるのは大きく否。
これに大きな音を多用し、ビックリ系が苦手な人にだけきゃあきゃあ言わせる、駄作ホラーの典型パターン。

ミステリー要素を入れたことで多少なりとも観やすくはなっていましたが、進めば進むほどお粗末な展開になっていき、終盤とラストで全て崩される。
ねじれて死ぬことや付近に泥があるという面白ポイントも全く意味をなさなかった。

色々な要素だけ突っ込んで投げっぱなしの状態で処理されるため、結局何がしたいのか分かりませんでしたね。


ただ、「のぞきめ」がどのようにして怨霊と化したか。
ここだけは最近の邦画ホラーの中でも凄く良いシーンであり、純粋に怖いと思えるシーン。
集落という閉鎖的な空間の中で行われる奇行はゾッとします。
まぁ欲を言えば、ここまで穴だらけだった設定を帳消しするために、恨みをもっと濃くして欲しかったし、ダムに沈んだ村という設定を大いに活かして欲しかった。


この後、ナイト・オブ・ザ・リビングデッド化し、板野友美が「指輪〜指輪〜」とただうるさいだけの結末が待っているので意味はなかったでしょうが・・・


このままの内容で伊藤潤二に漫画を書いてもらえば十分成立していたでしょうが、実写では我慢できない出来。

























つぶやきシローが出ていなければもっと評価は下がっていたでしょう



★★☆☆☆



鑑賞中、怖くて途中退場していたカップルがいた。
レイトショーだったしそのまま解散とか考えられない・・・





まさにピギャァァァァアアアアアアア！！！だった




Amazonビデオ・Blu-rayはこちらからどうぞ