どーもマロでやんす(●´ϖ`●)
本日は「貞子 vs 伽椰子」でございます。
【あらすじ】
ある日、女子大生の有里と親友の夏美は、偶然手にしたビデオを再生する。
不気味な映像を映したそのビデオは、見ると2日後に死ぬという呪いのビデオであった。
一方、女子高生の鈴花は引っ越し先の向かいにある呪いの家で伽椰子と俊雄に出会ってしまう。
二つの呪いを解くために、霊媒師の経蔵と相棒の
珠緒は2つの呪いを衝突させ、呪いを打ち消すことを提案するが・・・
監督・脚本は「カルト」や「ノロイ」、「コワすぎ!」シリーズでお馴染みの白石晃士。
当初はエイプリルフールネタだった「貞子 vs 伽椰子」を彼がどのように化けさせるか!
白石監督の作品を観たことがある人ならば期待も大きいはず。
そして、タイトルからすると一見ギャグ映画にでも見える本作。
以外にも真面目に作られている映画なのです
近年「貞子3D」で全く怖くもなく、ストーリーもスカスカ、ただのモンスターと化してしまった山村貞子。
しかし本作では「リング」を思いださせるようなあの怖い貞子の雰囲気を上手く復活させているのです。
2016年にあの独特の動きが見れただけでも涙モノ。存在だけで怖いのが本来の貞子。
終盤では「リング」で有名なあのシーンが見れるのも嬉しいですね(全抜きまつ毛まで再現)
一方で呪怨サイドはおちゃらけ全開。
今回は俊雄がMARVELキャラの如く飛び回り、子供から大人までスピーディーに取り殺していく。
伽椰子お得意の異界へ引きずり込む技もいつにも増して生々しく描写されているため、過去作とはまた違った印象が楽しめます。
そんな個性の強いキャラを互いに描きつつも、ごく自然な流れで対決へと持ってくる脚本は見事。
前半は至って普通のホラーとして進行し、中盤からは霊能力者の経蔵、珠緒の登場でお得意の中2病全開の少年漫画な展開へとシフトしていく。
この展開は「カルト」のNEOなんかを知っている上で見ると更に楽しめるでしょう。
そしてバトル。
お互いの登場シーンの見せ方の上手さ、怪獣映画のようなパワーが相まって、まるで
プロレス観戦をしているかのようなワクワク感
原作なんかを無視して互いにやりあう様をただただ笑いました。
息子をテレビの中に連れて行かれた母の怒り、ビデオを潰された貞子の怒り、今作でしか見れないであろうお互いの感情は見所でしょう。
ラストは少年誌らしく
フュージョンオチ
結局それが最強なんです。ゴジータなんです。
プレデリアンなんです
しかしまぁビデオの呪いに関する設定変更はしょうがないにしてもビデオの映像が弱い点。
今作で貞子・伽椰子と同じくらい重要なキャラクター経蔵、珠緒の経蔵を演じた安藤政信がハマれなかったことは残念。
コンビなのに珠緒の存在感だけが前に出過ぎましたね。
そして欲を言えばもう少しだけバトルシーンが見たかった・・・
ラストももう少し意外性があるぐらいでも問題はなかったんじゃないでしょうか。
少々無難にまとめてしまったという印象です。
それでも十分にエンターテイメント性高い娯楽作品に仕上がっているのは間違いないでしょう。
ホラーとギャグは紙一重といいますが「まさに!」と思わせてくれる作品です。
併せて監督の貞子愛が伝わりました。
★★★★☆
角川映画40週年記念作品・・・
いいのか?この映画でいいのか?
Blu-rayはこちらからどうぞ