どーもマロでやんす(●´ϖ`●)
本日は「 イット・フォローズ」でございます。
【あらすじ】
彼氏と熱い夜を過ごすジェイ。
しかし彼は豹変、突如として彼女を椅子に縛り付け、「それ」に殺される前に誰かにうつせと命令する。
性行為で相手にうつる「それ」はうつされた者にしか見えず、ゆっくり近づいてくる。
そして捕まれば死が待っている。
彼に開放されたジェイだったが彼はそのまま失踪。
昼夜、場所を問わず迫ってくる「それ」から逃れる方法を知るため、事情を知った半信半疑な妹・友人とともに失踪した彼を探すが・・・
ゆっくりと確実に追いかけてくる「それ」
いつ来るか分からない恐怖と緊張感をテンポよく描く。
恐怖演出に派手さはないものの独特のカメラワークや絶妙な距離感。
そこにズッシリとくる80年代ホラー風のシンセサウンドでゾクゾクとする不気味さを味わえます。
時間の流れの描き方、「死のルール」どことなく「リング」を見ているような感覚。
また「それ」の見分け・判断がしづらいことで主人公と同じ不安が常に伝わってくる。
前半はホラー色が強いが中盤から少しずつ青春ドラマが織り交ざり、初めは「それ」から逃れるためだけの性のルールも少しずつ見え方が変わる。
そして「それ」の正体が「死」そのものだと分かった時、ラスト二人はそれと隣り合わせでも逃げることなくただ歩き続ける。
ホラーであってホラーでない。
純粋に愛の映画です。
しかしそれをホラー映画で表現する
そのひねくれ方が好きだ
冒頭の車から触れる花のシーンが何とも印象的だった。
所々に映し出されるホラーとは異なる映像美が不思議な映画でした。
主人公の心境の変化やポールの成長も丁寧に描かれているので切なさや甘酸っぱさが伝わってくるのも良い。
これが低予算映画だというのだから監督の発想力・演出力は凄い。
この監督の繊細なタッチでもう少しホラーが見てみたいですね。
★★★★★
見返すと更に深さが出てくる映画です。
でも見返せば見返すほど気になる
謎の貝のガジェット!
Amazonビデオ・Blu-rayはこちらからどうぞ