どーもマロでやんす(●´ϖ`●)
本日は「マザーハウス」でございます。
【あらすじ】
1981年のベネズエラ。
ドゥルセは夫と息子を殺害した容疑で終身刑を言い渡される。
30年後ドゥルセは保釈され、自宅である家に戻ってきたが家の中で不可解な出来事が起こり始める。
彼女のカウンセリングを担当することになった神父は彼女が犯人ではないと信じ、30年前の事件の謎に迫っていくのだが・・・
家の中で起こる不可解な現象に子供の失踪。
一見よくあるホラー映画のようですが、物語の描き方が中々良い。
比較的ホラー要素よりもヒューマンドラマの割合が高いため、パッケージのような雰囲気とは多少イメージが違う印象を受けます。
しかし、30年後と30年前を交差させつつ、あたかもサスペンス映画を見ているかのようなミステリアスな雰囲気に引きこまれていく。
人物の言葉や行動、細かなシーンでも謎が多い前半。
少々盛り上がりに欠けるように見える前半部は後半から
一気にくつがえされる
前半からの伏線が見事なまでに回収されつつもラストまで急速に物語が動き出す。
そしてラストで僕は
泣いてしましました(不覚)
「MAMA」や「永遠の子供たち」などでも描こうとした母の愛。
結論としてこの「マザーハウス」も母の愛を描いているのですが、加えて友情や兄弟愛も同じぐらい強く描けているのです。
個人的には「永遠の子供たち」などのラストは母の愛がテーマだとするならば否なため、今作のように母の苦悩に感情移入できるような作品のほうが好みでしょうか。
また、凝った内容ではありますが難解ではなく比較的分かりやすい作りでるあることも良い。
いやはや緻密に練られた脚本に見事ヤラれました。
正直なところホラー映画かと言われると少し違った印象、まぁSFのような形とも取れる映画でしたね。
監督と脚本は同じく、アレハンドロ・イダルゴという方ですが初の長編映画にしてあの完成度は末恐ろしい。
今後の作品があれば期待です。
今回のレビューでは物語の核となるような部分は一切書きませんでした。
ネタバレなしで観賞をオススメする良作ですので、ベタなホラー映画に飽きてきた方は是非。
★★★★★
そういえば泣いたホラーってあんまり記憶になになぁ(ホラーだし当たり前でしょうが)
あっザッフライは子供ながらにウルウルしていた記憶があります。
泣いた後はとりあえず口直しに
グリーンインフェルノだな!
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