どーもマロでやんす(●´ϖ`●)
本日は「シン・ゴジラ」でございます。
【あらすじ】
東京湾のアクアトンネルで突如、崩落する大事故が発生。
首相官邸での緊急会議では内閣官房副長官・矢口蘭堂が、海中に潜む謎の生物が事故を起こした可能性を指摘するが、聞き入れてもらえることはなかった。
しかし、矢口の指摘通り海上に巨大不明生物が出現。
巨大不明生物は鎌倉に上陸し、街を破壊。
政府は想定外の状況に判断を遅らせてしまい・・・
少々遅れて「シン・ゴジラ」鑑賞してきました。
ご存知の通り監督は庵野秀明。
今作ではゴジラ第一作目に原点回帰し、ゴジラを恐怖の対象として描きます。
ですのでハッキリ言ってVSは要素なし。
しかし、それを差し引いても見応えは十分にある「シン・ゴジラ」
もしも今の日本にゴジラ、あるいはそういった想定外・マニュアル外の脅威が訪れてしまったとしたら。
それをかなりリアルに描いているため、防災シュミュレーション的映画と言っても過言ではないでしょう。
ですが合間にコミカルな部分を挟んでくれるため、長いセリフが続く作中で上手く肩の力を抜いてくれる点はありがたい。
戦闘シーンの迫力や音楽も「さすが監督」と言ってしまうほどよく出来ているし、ゴジラが進化していく過程を描くという、新たな試みで凄く斬新な画になっており、まさに「新」
皮肉にも人間達が創りだしてしまった最大の脅威。
その人間達に罰を与えるかのごとく突如として現れ、街を侵食していくゴジラはまるで「神」の怒りのよう。
口から大量の炎や光線を吐き出し、火の渦に包まれた街。
その中をゆっくりと歩くゴジラのシーンはシリーズで強く感じたことのなかった恐怖を押し出している。
映画を観終わった後にはあえてカタカナで「シン・ゴジラ」としたところには意味があるのだろうと考えさせられました。
邦画=低予算・駄作という最近の概念が打ち壊されるほど、胸を張って世界に発信ができる映画だと思います。
しかし、本当のゴジラファンからするとやはり納得のいかない点も恐らくあるでしょう。
不格好な姿に細い腕、魔貫光殺砲のような光線を体中から放ち、紫色に光る。
極めつけはプレデターのように開く口。
恐怖の対象を描く上で必要な要素でもありましたが、監督の色が出すぎているせいか、巨神兵のような描かれ方をしていることで、「ゴジラ」としては受け入れがたい点もあるかと思いますね。
それもあってか全ての人に「真」ゴジラだと思わせるのは難しい出来。
完成度と熱量は素晴らしいが、ゴジラ愛は少々感じにくい。
それに加えて全体的な演出がエヴァがかっているわけなんで中盤辺りから
実写版エヴァンゲリオンに見えなくもない
ラストの意味深なシーンもあってか気がつけば上映後にあーじゃないこーじゃないと議論している自分がまた、劇場版エヴァなどを観た時と一緒で「あーやっぱり庵野監督作品だわ」と思い知らされます。
とは言いつつも個人的には予想を裏切られた展開続きで心から楽しめましたがね(●´ϖ`●)
そしてデストロイア以降の駄作ゴジラの流れをいい意味でぶっ飛ばしてくれる良作。
子供連れのお母様方も多々いらっしゃいましたが、子供には絶対にオススメしないゴジラである。
★★★★☆
しかし、凝固剤を大量に口に注入されるゴジラ。
あのシーンは
シュールでならない!しかし子供にはオススメのシーン!
Blu-rayはこちらからどうぞ