またしても監督は白石晃士。
最近白石作品が若干高めですね(；´∀｀)

今作は比較的「ノロイ」に近いフェイク・ドキュメンタリー作品。
しかしタイトルが「オカルト」である通り、心霊系ものではなくUFOや日本神話などの要素が詰まった、まさにオカルト映画。


冒頭から無差別殺人の映像、被害者遺族の取材映像と序盤からの攻撃力は高め。
しかし江野の登場辺りから徐々に白石ワールドが展開されていく。
その中でお決まりのチープなCGが何度も登場しますが、何故か白石作品では気にならず世界観に引きこまれてしまう。
江野のどこか腹立つ性格やネカフェ難民な設定、白石監督を含めた役者陣営の自然な演技、そして全編を通してフェイク・ドキュメンタリーとは思えないほどリアリティのある描写が引き込むポイントなのでしょう。


時折怖いと思わせておいて小ネタやギャグで行ったり来たりさせられますが、特に今作での見所は悪魔と天使の変人頂上決戦。
そしてインディージョーンズ。
追加でルイボスとバイオ。















後半にネタが詰まりまくってます















一見ギャグ多めに見える作品でありますが、クライマックスは衝撃でしたね。
スクランブル交差点を飛び交うカラスの群れ。
爆弾を抱えて歩く江野に息を呑み、最後を見届ける怖さ。
そしてラストの江野の結末に















ゾッとしてしまいました













POPな映像なはずが江野の苦痛な叫びと連動して正直恐怖してしまった。
おじさん同士の友情映画かと思いきや得体の知れない存在に生け贄を捧げるために利用される人間のお話。
しかしこの感覚で殺人を犯している人の心境を少しは理解しかける錯覚が何よりも怖いと感じる。


ただ個人的にはリアリティ度は低くてもストレートに楽しめる同監督の「カルト」のほうが好みですかねぇ。



★★★☆☆



劇場版コワすぎで復活を果たすという江野。






是非見届けねば！！！
インディージョンズも見返さねば！！！(恐らく意味は無いが)



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