どーもマロでやんす(●´ϖ`●)
本日は「インプリント ぼっけえ、きょうてえ」でございます。
【あらすじ】
アメリカ人の文筆家・クリスは愛する女性である小桃の行方を探して浮島の遊郭を訪れる。
彼はそこで顔の右側が奇妙に歪んだ女郎と出会う。
彼女は小桃のことを知っており、「小桃は自殺した」と言い、クリスにその経路を語り始める。
その事実に納得のいかないクリスは「本当のことを全て話してくれ」と彼女に伝えるのだが・・・
監督は三池崇史。
近年ではとにかく漫画の実写化イメージが付いてしまっている三池監督ではありますが、最近では「喰女」、有名所では「着信アリ」や「オーディション」などホラー映画も手掛けている。
個人的に三池監督は任侠・ホラー・ヤンキーものというイメージでしょうか。
ジョジョとか撮らせるんじゃないよ!
本作「インプリント ぼっけえ、きょうてえ」は岩井志麻子原作のホラー小説を映像化したもの。
アメリカのオムニバステレビシリーズ『マスターズ・オブ・ホラー』用に撮影されたものでありましたが、放送コードに引っかかってしまい、北米での放映は見送られることとなったほどの作品。
テレビ用なので60分という短い時間なのですが、その短さを忘れさせるほどに濃い世界と痛々しさ。
フリークス、近親相姦、拷問、赤子の間引きなど、様々なタブー要素が女の裏切りや嫉妬とともに描かれる。
本作で特に印象的なのは拷問のシーン。
原作者の岩井志麻子本人が演じる拷問人のインパクトの強さ、同監督の「オーディション」の足首切断シーンに並ぶほど、視聴者を巻き込む痛み。
この感覚は僕もかなり久しぶりに味わいました。(洋画スプラッターなんかでキャーキャー言ってる女子高生なんかをブッ叩いてやりたい)
ストーリーは意外とあっさりとしており、読める展開ではありますが、終盤で一つ大きな展開があるところがもう一つの見所。
是非大きな声で
ベリアル兄さーーーん!!!
と叫んでいただきたい。
Jホラーらしい演出を踏まえながらも海外向けに考えられた世界感・雰囲気が美しくもあり狂気染みた怖さ。
まさに「※ぼっけえ、きょうてえ」
※岡山弁で「とても怖い」
強いて言うなら全編英語でなければ更に怖さを増していただろうと思えてしまう点だけがマイナス。
しかしソレを差し置いても胸を張って海外へ送り出せるホラーであることは間違いないでしょう。
★★★★☆
ほろ酔いで突然暴れだすビリー・ドラゴ。
渋い・・・渋いぜ・・・
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