どーもマロでやんす(●´ϖ`●)
本日は「クランプス」でございます。
【あらすじ】
両親と姉と暮らす少年マックス。
クリスマス・イヴの夜、今年もそりがあわない母サラの妹一家がやってくるが、クリスマス・ディナーで早速子供たちは大ゲンカ。
サンタへの願い事の手紙をバカにされたマックスは怒りから手紙を破り捨ててしまう。
翌朝から豪雪が降り続き、彼らは家に閉じ込められた状態になる中、マックスは外に不審な雪だるまがあることに気がつき・・・
もう今年もあと一ヶ月ちょっとで終わりです。
残るイベントの一つにクリスマスがありますね。
本作はそのクリスマス、そして西洋版なまはげと言われるクランプスという伝説の生物をテーマとしたホラー映画。
監督は「X-MEN2」や「スーパーマン リターンズ」の脚本家として知られるマイケル・ドハティ。
そんな方がホラー映画とは意外ですね。
とは言えコメディ色も強く、冒頭からクリスマス時の人々を大いに皮肉る。
そのコメディ感、意地悪な親戚、クリスマスを信じるピュアな主人公、どこか「ホームアローン」を思い出す懐かしい雰囲気に当時の金曜ロードショーを見ているような感覚に陥りました。
前半は全くと言っていいほどホラー映画らしさのない本作ですが、テンポもよく、登場人物は多いもののキャラクターもしっかりしているため、ダレることはない。
中盤から初めて「クランプス」が登場することになるが、予想よりも遥かに大きく、造形も悪魔的で中々怖い。
屋根の上を飛び回るシーンはまさにダークサンタ。
クランプスの手下も多く登場し、バリエーションも豊か。
特にびっくり箱の造形は久しぶりに心躍りました。
生々しくもあり子供なら泣きそうでもあるが、どこか可愛く見えてしまう。
そうこの感覚は完全に
パペットマスター
長い舌で頬をべろべろするという最近では少なくなった演出がまた、たまりません。
ほとんどが家の中だけでのシチュエーションでありながら、次々に起こる展開と力技で飽きさせず、次に何が起こるのかが読めないことで終始わくわくしてしまいました。
その勢いを緩めず、アトラクションのようにラストまで駆け巡る。
ラストはクリスマス故のハッピーエンド、ただの夢オチ。としなかった点も個人的には好き。
「クリスマスやサンタを粗末に扱ってはいけない!」
「家族は大切にしなさい!」
「悪いことをしたらまた来るぞ!」
と言うメッセージ性を感じる。
結局言いたい事はそれだけなのでしょうが、それだけだからこそお祭りのような演出を存分に発揮し、こちらも頭を空っぽにして楽しめる。
この映画を小学生の時に観ていたら確実に「ヘルレイザー2」と並んでずっと頂点に君臨していたに違いない。
グロい描写もなく、ほどよくコメディで大人から子供まで楽しめる金曜ロードショー的ファンタジックホラー。
個人的には今年観たホラー映画の中で一番の出来ではないかと思います。
「エルム街の悪夢3」や「ロスト・ボーイ」などのようにわくわくしながら見るホラー映画が減っている中で、今作のような映画は心から嬉しい限りです。(ちなみに現在のわくわくホラーの帝王はウェス・クレイブン亡き今、ジェームズ・ワンかな)
クリスマスと言えば「ホームアローン」
いやいや、「クランプス」でしょう!
と言われる日も近いか?
★★★★★
本作でもいつもの雰囲気で役をこなすデヴィッド・ケックナー。
ピラニアの時の彼が
最高にクレイジーで好きだ!
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