どーもマロでやんす(●´ϖ`●)
本日は「死霊館 エンフィールド事件」でございます。
【あらすじ】
ロンドン北部に位置するエンフィールド。
その地に住むとある家族は、家の中で突如として起こり始めた数々の怪奇現象に苦しんでいた。
心霊研究家のウォーレン夫妻は、一家を苦しめる恐怖の元凶を探るため彼らの家に向かうのだが、
妻ロレインの霊視をもっても邪悪な気配は感じられないため、一家の娘の自作自演の疑いがかかるが・・・
監督は「SAW」や「インシディアス」などのジェームズ・ワン。
前作の「死霊館」では1971年にペロン家に起こった実在の事件、心霊研究家のウォーレン夫妻が保管している呪いの人形アナベルを基に物語が描かれました。
本作「死霊館 エンフィールド事件」でも1977年から約2年間も続いたとされる史上最長のポルターガイスト現象の事件が基になっています。
ジェームズ・ワンホラーといえば「インシディアス」「死霊館」「デッドサイレンス」
どこか他のホラー映画とは異なる映像感、毎回やり過ぎなぐらいにひねってくる恐怖演出、登場人物のキャラクター作りの上手さ。
ホラーが好きな方も苦手な方も最後まで飽きさせない演出力を持つ監督です。
しかし、シリーズ化が続いた中でマンネリ化の兆しが若干見えつつあった中、今作「エンフィールド事件」ではいつもと少しばかり違ったテイストが盛り込まれている。
前半では1970年代の風景や小粋な音楽を交えつつ、シングルマザーの苦悩、ウォーレン夫妻苦悩が描かれながらも、シングルマザー一家でのポルターガイスト現象の発生、ウォーレン夫妻に付きまとう謎の悪魔と同時進行で2つの物語が進行する。
今作はその悪魔のビジュアルがかなり印象的で怖い。
一歩間違えればマリリンマンソンにしか見えない悪魔ではありますが絵画が走ってくるシーンはマリリンマンソンだったとしてもゾッとするものがあります。
そして普通のホラーであれば怪奇現象を目のあたりにするのは少数に限定されるものですが、実話を基にしていることもあってか、警察や報道陣などの前でも見境なく起きていく怪奇現象。
家族に自作自演だと疑いをかける人間が出てくるなどリアリティのある展開でドラマ性も強く、徐々に現象が悪化していくさまも丁寧な作り。
何よりも今作、近年のホラーでは珍しい約2時間という長編にも関わらず、最後までダレさせない。
ウォーレン夫妻の魅力の力も大きいが、ホラーとドラマの上手い配分とミステリー要素、へそ曲がり男の襲撃のようなアトラクション感など考えられた構成が凄い。
ラストのオチの弱さと悪魔に関しての説明不足な点がなければ完璧と思えただけに残念でしたが、エンドロールで実際に事件で録音されたテープを再生する演出はセンスあり過ぎでしょう。
「インシディアス」のエリーズの活躍もまだまだ見たいが、ウォーレン夫妻の別件も見たい。
好きだジェームズ・ワン。
★★★★☆
ちゃっかりおまけ出演を果たしていたアナベル人形。
海外ではもうすぐ2作目が公開されるようです。(一作目に続き監督は別の方)
なんだ!お前はチャッキーの座を狙ってやがるのか!!!
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