どーもマロでやんす(●´ϖ`●)
本日は「クロノス」でございます。
【あらすじ】
16世紀、ひとりの錬金術師の手に永遠の生命を得る事が出来る純金製の機械「クロノス」が生み出された。
時は流れて現代、骨董屋を営む老人ヘススは売り物の天使像の中から金色の奇妙な彫刻品を見つけたヘススはそれに触れてみたところ、突然針が飛び出して手に突き刺さった。
翌日ヘススは見違えるように若返り、次第に「クロノス」の虜になっていくが・・・
監督は「パンズ・ラビリンス」や「パシフィック・リム」などで有名なギレルモ・デル・トロ。
ファンタジー・ホラーの印象が強い彼ですが、長編映画デビュー作品となる本作「クロノス」はまさに現在までのデルトロ作品の原点と言える映画。
内容は吸血鬼ものですが、ホラーというよりも怪奇ファンタジーのような作品ではないでしょうか。
そしてこの作品、何よりも目が行くのがクロノスの精巧な作り。
飛び出す金属の脚、内部で回る歯車に蠢く生命体。
美しくもありグロテスクでもあるこのギミックはどこか「ヘルレイザー」のパズルボックスを思い出します。
物語はクロノスに翻弄されるヘススとクロノスで永遠の命を望む富豪の対決を描きながら、ヘススと孫娘のアウロラの絆を描く。
富豪の甥役でロン・パールマンが出演していますが、この頃から親交があったんですね。
後にロン・パールマンのキャラクターと金と歯車を基調とした演出が「ヘルボーイ ゴールデンアーミー」に強く受け継がれているなぁと感じます。
ゆったりとした雰囲気と音楽とは裏腹に吸血鬼化していくヘススが床の血を舐めるシーンや皮膚が剥がれていくシーンなど部分的なホラー色は強い。
上品な作品に見えるが監督の変態さが所々に散りばめられている不思議な世界観がいい味を出している。
現作品ほど整ってはいないものの美しいビジュアルと後味のあるラスト。
クロノスの真実は悪役だけが知っているー!っていうのがまた憎い。
デルトロファンなら見て損はない作品ではないでしょうか。
★★★☆☆
「パンズ・ラビリンス」が一番!という声を多く聞きますが個人的には
一番は「ミミック」でございますねぇ
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