どーもマロでやんす(●´ϖ`●)
本日は「サクラメント 死の楽園」でございます。
【あらすじ】
ある日、以前から連絡が途絶えていた妹から手紙を受け取ったパトリック。
その奇妙な内容に不安を感じた彼は、過激な取材スタイルのVICE社のサムとともに、とある共同体へと潜入取材を敢行する。
「エデン教区」と名付けられたその場所で幸せそうに暮らす妹と再会し、安心したパトリック。
一方、土地を治める指導者をインタビューすることになったサムだったがその異質な雰囲気に不穏なものを感じ取り・・・
監督は「V/H/S シンドローム」や「キャビン・フィーバー2」などのタイ・ウェスト。
そして脚本・製作はイーライ・ロスというなんとも因縁深そうなタッグ作品。
本作は1978年に実際に起きたカルト教団「人民寺院」の信者による集団自殺をもとにしたモキュメンタリーホラーとなっており、集団自殺決行までの1日間を描く。
中盤までは大きなストーリー展開もないものの、1つのテレビ番組を見ているかのような構成とエデン教区に住む人々のリアリティの高さ。
内容とPOVが自然にハマっているためそれほどダレることもなく見やすい作りでしょう。
中盤の女の子のメモからラストまではスピーディーに話が展開し、閉鎖空間で追い詰められる主人公達と理不尽に死に追いやられる住民達の絶望感をスリリングに味わえる。
パトリックの妹の狂気は
貴様こそまさにカルト教団の鏡!と言いたくなるほどにいい味を出しているため今作唯一のホラー要素と言えるのではないでしょうか。
まぁ結論として楽しめる映画ではありましたが、気になる点も多い。
実際に起きた事件では約900人もの人々が集団自殺を起こしている事件。
予算の関係上、かなり小規模な結果になってしまったことは仕方がないとして、集団自殺にスポットを当てすぎているため、教団や教祖のことがほとんど描かれていない。
100分という短い時間で事件の表面上の部分をざっくりと描いており、表現もマイルドなため良く言えば誰でも見やすい映画ですが、描き足りていないことも多いためかラストの重みがイマイチ感じられず消化不良で残念。
この映画の一番の見所が薄っぺらくなってしまったことはかなり致命的でしょう。
ホラーというジャンルに留めるのであればもう少し暴力的に描いても良かった気がしますね。
ホラーを求める方には不向きですが、まぁ暇つぶしには悪くないかな。
★★★☆☆
予告は見るべからず!
予告で本編の8割ぐらい出し切っていると言えよう!
Amazonビデオ・Blu-rayはこちらからどうぞ