どーもマロでやんす(●´ϖ`●)
本日は「屍憶 −SHIOKU−」でございます。
【あらすじ】
TVプロデューサーのハウは視聴者の関心を引く番組を試み、冥婚といわれる死者との婚儀の風習を取材していた。
仕事も順調で、美しい恋人イーハンとの結婚も控えていたハウだったが、ある日、公園をジョギング中に奇妙な赤い封筒を拾う。
その後、夜中に悪夢にうなされるようになり、番組で知りあった霊媒師に相談するが霊媒師はハウが何者かに憑りつかれていることを感じ、彼の前世を追跡する事を薦めるが・・・
台湾や東アジアの一部で残る風習である『冥婚』を題材にした日本・台湾合作ホラー。
「〜 冥婚とは 〜」
現世に未練のある、若くして亡くなった者への弔い、慰めの儀式。
紅包と呼ばれる赤い封筒が冥婚に使われる。
本来紅包は現地でご祝儀のやり取りや餞別を入れて感謝を伝える用途で使われるものであるが、この風習の場合その意味合いは異なる。
女性が未婚のまま亡くなると、道端に遺族が紅包を置く。通行人がそれを拾うとそれを監視していた遺族が出てきて、死者との結婚を強要される。
そのため、安易に赤い封筒を拾うことは大変危険であるとされる。封筒には現金や遺髪、死者の生前の写真などが入っている。
中国文化が衣装などに反映されるため、「霊幻道士」や「チャイニーズ・ゴースト・ストーリー」などの雰囲気を感じさせられ、どこか懐かしいと思えましたが、もちろん今作はコメディ抜きのガチホラー。
TVプロデューサーハウと女子高生のインインの二つの視点から同時進行で物語が展開していきますが、全体的に物静かなホラーかつ、スローテンポな映画なため、中盤までは少々退屈と感じてしまう。
しかし、Jホラーを感じさせるようなジワジワと来る恐怖がラストに向かうに連れて増し、二人の主人公の物語が繋がった時、思わず
やられたと感じた。
如何に終盤までの土台作りが丁寧に撮られていたことか・・・不覚(ΦωΦ)
また、主要霊の花嫁衣装や表情も絶妙で鈴の音、目線、死体としての動きなど、怖い霊=白塗り・ロン毛・白装束が定着してしまっている日本の幽霊像から中華エッセンスを加えた新たな不気味さを醸し出している。
冥婚の儀式シーンも理不尽さと気持ち悪さが入り混じり、しばらくの間は頭から離れなくなるほど印象的。
ラストの埋葬がちと味気ないですが切なさが余韻として残る感じも好みですね。
ただ、全体的にパンチはなく怪談話のように淡々と最後まで物語が進むので人を選ぶホラー映画。
しかしながらここ最近の邦画ホラーと比べると群を抜いて高い質と、恐怖を味わえるのではないでしょうか。
ジメジメホラー好きには是非オススメしたい作品ですね。
確実に
タッキーよりは怖い
★★★★☆
何故だろう。
見終わった後に頭をよぎったよ。
前前前世
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