どーもマロでやんす(●´ϖ`●)
本日は「ジェーン・ドゥの解剖」でございます。
【あらすじ】
ベテラン検死官トミーは、同じく検死官の息子オースティンと遺体安置所を営んでいる。
ある夜、謎の惨殺事件の現場から全裸で見つかった身元不明の美女ジェーン・ドウの死体の検死解剖を依頼される。
通常の検死だと思われたが、メスを入れ解剖を進めるにつれ、体内が焼かれ切断されているなど、異常な状態が判明。
二人は驚きながらも解剖を進めていくが、同時に室内では次々に怪現象が起こりはじめ・・・
同時に怪現象が次々に起こりはじめ・・・
一人の女性死体(ジェーン・ドゥ)の謎を追うホラー映画。
監督は「トロール・ハンター」のアンドレ・ウーヴレダル。
ワンシチュエーション、少ない登場人物と一見味気なく感じる作品でありますが、医学の観点から謎を解明を試みるというミステリー要素が含まれており、ダレずにグイグイと話に引き込まれていく。
何よりも本作のメインである死体、ジェーン・ドゥの美しさやエロさ、そして解剖シーンのクオリティの高さなど、雰囲気やセットの作り込みが素晴らしい。
ホラー演出も丁寧でカーブミラーや鈴の音、穴などを効果的に使い、徐々に高まってくる絶妙な怖さを演出している。
また、アメリカ映画らしくインパクトでの怖さのみに頼るということがなく、じっとりとした怖さ、和ホラー的要素が強い。
強い恨みに触れるという「呪怨」感や一人の女性の謎を追い求めていく「リング」感さえも感じられ、何とも親しみやすく、日本人も分かりやすく共感できる怖さがあった。
話が進むに連れ、ただ美しく見えていたジェーン・ドゥも一変して恐怖の対象となっていく様も面白い。
最期まで全く動くことのない死体であるにも関わらず、気がつくとその存在が怖いと思えた。
ジェーン・ドゥを演じたオルウェン・キャサリン・ケリーの怪演なくしてこの映画は成立しないと言っても過言ではないでしょう。
中盤以降は怪異に襲われるというシンプルな展開ではあるものの、地下の閉鎖感を生かした逃げ場のない緊張感。
そして前半の伏線が回収され物語は魔女裁判へと繋がっていき、ホラー映画らしくBADENDへと向かう。
読めるオチであり、これと言ってどんでん返しがあるという訳でもない至って王道なラストなため、惜しいと思わせる点もありますが、久しぶりに怖いと思え、世界観にもどっぷりとハマってしまった良作ホラー。
グロ耐性が無い方には少々厳しい描写も多々あるのでオススメはしませんが、今年観たホラーの中ではNo.1の出来ではないでしょうか。
結局理不尽な死が一番怖いってことね(;´∀`)
★★★★★
ちなみに今年のNo.2は「屍憶」
あの映画もそうだったけど鈴の音が頭に残るんですよね。
鈴の音は偉大ってことね!(;´∀`)
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