どーもマロでやんす(●´ϖ`●)
本日は「MOTHER マザー」でございます。
【あらすじ】
漫画家である楳図かずおのところに、ある出版社から彼の生い立ちを本にしたいという話が舞い込んでくる。
担当編集者・若草さくらは楳図のもとで取材を始めるが楳図の創作の原点が亡くなった母親イチエに関係があることを知る。
調査を進めていくさくらだったが楳図とさくらの周りで不可解な現象が起き始め・・・
楳図かずお初監督・脚本となる本作。
今年で80歳ですがまだまだお元気そうですね。
今作は漫画の実写化ではなく自伝的映画となっておりますが、まぁ破茶滅茶。
悪く言えば理解不能。
良く言えば理解不能なのです
全体的に説明口調が多いので気になる点もありますが楳図かずおの漫画の流れをそのまま映像化した結果、そういった形になったんだろうね。
ただ、漫画の世界観をそのまま引っ張ってきているのでもちろんそこらのホラー映画とは全く別物です。
近いところで「うずまき」なんかもありますね。
あれは作者が監督じゃない分それとなくホラーな感じで締めくくられてましたが、もうこれは
暴走機関車
としか言いようがない。
毎回強引に話を進められ、置いてけぼりにされた挙句怒涛のコメディ展開へと着地されるという・・・
恐らくこの作品を漫画で見ていたら少しぐらい強引でも気にならなかったんでしょうが、やはり映像化となるとどうしても違和感があるのです。
ヤセ型の楳図かずおを片岡愛之助が演じているせいでズッシリしていたりとか、実体化したママの顔面に弱点だからと作り物の蜘蛛を投げつけたりだとかさ。
ラストの
「お母さんいかないでぇぇぇぇぇえええ!」
「かずおぉぉぉ愛してるよぉぉぉぉおお」
は思わず食べてたレトルトカレーを噴き出す始末。
あの独特の中性的なイントネーション。
あれは片岡愛之助にしかできなかったんじゃないでしょうか。
ナイスキャスティング
まぁかなり荒削りではありますが楳図かずおの衰えていないパワーを十分に感じれる作品でもあり、ファンには嬉しい小ネタ満載でもある映画ではありますが、コアなファンではない僕には
これ漫画で見せてください
これに尽きます。
楳図かずおファンに贈る大放出祭。
漫画でもよく描かれる母への愛が本人を通して描かれます。
ホラー映画にそぐわない絶妙な音楽にも注目ですよ。
★☆☆☆☆
楳図かずおの実写映画は何作かありますが、僕は
「おろち」が死ぬほど好きです
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